6月19日から20日にかけて、新体操の東京2020オリンピック代表選考会が高崎アリーナで行われ、喜田純鈴選手(21世紀アジア学部3年)と大岩千未来選手(理工学部2年)が、ともに個人総合の代表に初めて内定しました。
東京五輪の新体操で日本は個人総合の出場枠を2つ獲得しており、その2枠をめぐって喜田選手と大岩選手、さらに本学卒業生の皆川夏穂選手(21世紀アジア学部2020年卒)の3人が競いました。
喜田選手は昨秋、全日本選手権で3連覇を成し遂げたほか、国際大会で数々のメダルを獲得するなど実績を重ねてきた実力者。初の五輪出場に大きな期待が集まる中、選考会では張り詰めたような空気をものともせず伸び伸びと演技し、97.350点のハイスコア(1日目)をマークして代表内定を勝ち取りました。
試合後、喜田選手は報道陣に対し「びっくりしてまだ実感が沸かないが、ここがスタートだと思ってさらにレベルアップしていきたい。これまでお世話になった周りの方々に、五輪出場というかたちで恩返しができて本当にうれしい」と喜びの涙を見せました。
大岩選手は今年5月のW杯バクー大会で大健闘し、自らの手で貴重な「日本2枠目」を勝ち取った立役者。今回も持ち前の柔軟性と豊かな表現力をフルに発揮して、大舞台での勝負強さを見せつけました。その結果は、トップの喜田選手にわずか0.4差に迫る高得点。自身が手繰り寄せた「日本2枠目」に入り、初の五輪切符を手にしました。
「自分でつかんだ2枠目なので、代表戦でもしっかり決めるという思いは誰よりも強かった」と話す大岩選手は、選考会を振り返り「とてもきつくて大変な戦いだったが、代表になれてうれしい気持ちでいっぱい」と終始笑顔を絶やしませんでした。
代表選考会はフープとボール、クラブ、リボンの4種目の演技を2日間で行い、高かった方の得点の上位2人が代表に内定するという方法で行われました。
これまで日本の新体操界を牽引し、2016年リオ大会に続く2大会連続五輪出場を目指して挑んだ皆川選手は、ケガの影響が大きく3位となり、惜しくも代表入りとはなりませんでした。それでも最後まで気持ちを切らさず演じ切り、会場の関係者からは惜しみない拍手が送られました。
東京オリンピック?新体操の女子個人総合は8月6日から7日にかけて、有明体操競技場(東京都江東区)で開催されます。
喜田純鈴選手プロフィール
氏名:喜田 純鈴(きた?すみれ)
学部:21世紀アジア学部3年
所属:新体操部(女子)
生年月日:2001年1月11日生まれ(20歳)
出身地:香川県
出身校:高松中央高校(香川県)
大岩千未来選手プロフィール
氏名:大岩 千未来(おおいわ?ちさき)
学部:理工学部2年
所属:新体操部(女子)
生年月日:2001年11月20日生まれ(19歳)
出身地:千葉県
出身校:あずさ第一高校(千葉県)
◆参考リンク:
公益財団法人日本体操協会
「新体操日本代表選考会 オリンピック個人内定選手決定!」
https://www.jpn-gym.or.jp/rhythmic/event_related/31487/