マネージャーの声とは
本企画は、クラブ?サークルの主将?主務?マネージャーに執筆をお願いし、クラブ?サークルの活動紹介をはじめ、苦労ややりがいなどを紹介しています。
鵜戸瑛(文学部3年)
<2015年11月20日執筆>
国史学研究会は、毎週水曜日に世田谷キャンパス10号館で活動しています。部員数は約40 人で、先輩後輩が協力しながら楽しく活動しています。
国史学研究会の主な活動内容は、古文書、いわゆるくずし字の解読です。一見難しそうに思われますが、そんなことはありません。初めの頃は何が書いてあるか分かりませんが、多くの古文書を読むことによって筆の流れや文脈から何が書いてあるのか理解し解読できるようになります。
古文書を解読する醍醐味は何と言っても達成感。辞書で調べたり、部員同士で検討したりと苦労を重ねて解読できたときの達成感は、この上なく大きなものです。
夏季休業期間には、新潟県上越市に赴き本物の古文書を解読するというメイン行事があります。本物の古文書に触れる機会はめったにありませんが、現地関係者の厚意で毎年多くの古文書を手に取り解読できる点も研究会の魅力の一つです。
現在、国内の古文書の9割は未解読な状態です。虫食いなど保存状態も悪く、早急な解読と保存修復が必要とされていますが、進んでいないのが現状です。古文書に興味をもつ人は、そう多くはいないでしょう。そういった状況を打破するため、これからも古文書の素晴らしさ、奥深さを伝えていきます。
私はサークル活動を通して古文書の読解力向上はもちろん、いろいろな人との交流で、充実した学生生活を送ることができています。文学部の学生でなくても、歴史や古文書に興味があれば、一度、国史学研究会をのぞいてみて下さい。