研究活動の紹介
摩擦攪拌成形(FSF)を用いた異種金属接合と新機能複合材料の開発研究
摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding; FSW)の原理を応用した新しい金属の塑性加工技術である摩擦攪拌成形(Friction Stir Forming; FSF)の研究を行っています。本大学で開発されたFSFを用いて、異種金属の新しい接合方法を提案しています。また、異種金属の接合を通じて、新しい機能を持つ複合材料の開発にも取り組んでいます。さらに、FSFによるチタン、アルミニウム、超塑性合金などの金属材料の表面改質や局部的強化に関する研究にも積極的に取り組んでいます。
ゼミの紹介
国際機械工学技術者のための機械材料特性評価と接合技術の実践
本ゼミナールでは、様々な接合方法の実践と接合界面の評価技術を学び、実験ツールの設計?製作や測定機器の操作方法も習得します。機械材料の分野では、材料の物理的?機械的特性を理解し、それらをどのように評価するかが重要であり、本ゼミナールでは、材料特性に関する知識の習得に焦点を当てています。 具体的には、ゼミナールAでは金属材料の基本的な試験方法(硬さ試験、衝撃試験、引張試験、曲げ試験等)を学びます。また、国際的な機械工学技術者として必要な基礎知識を英語でも理解できるようにすることを目指し、金属の結晶構造や鉄鋼材料の特性について、日本語と英語の両方で解説します。 ゼミナールBでは、様々な接合方法について学びます。特に、被覆アーク溶接、炭酸ガス溶接、抵抗溶接、摩擦攪拌接合などの実践練習を通じて、接合界面を評価する技術を習得します。また、実験に必要なツールや治具の自作、実験装置の操作方法、測定機器の制御手順などの実習も行います。さらに、材料の機械的性質を調べるための試験に用いるテストピースの設計と製作も行います。