2025年3月15日に開催された第64回日本語教育方法研究会(桜美林大学)にて、日本語教員養成課程に在籍する3年生2名(范如潔さん、宮﨑楓さん)が教員(梶原彩子)と共同でポスター発表を行いました。范さんと宮﨑さんが「この道をさらに進んでいきたいという意欲が湧いてきた」「日本語教育に関わる多くの人の話を聞き、多くの刺激を受けた」と語るように、専門分野に関して視野を広げ、学びを深める経験となりました。
発表タイトル
「日本語教員養成課程の学部生はどのように自らの教育観を形成したか―自らの「理想の授業」を指標に実践を振り返る活動から―」
梶原彩子(国士舘大学)?范如潔(国士舘大学学部生)?宮崎楓(国士舘大学学部生)
発表内容
日本語教員養成課程の「日本語教育実習」という科目のなかで担当教員が行った「理想の授業」を指標に実践を振り返る活動を通して、実習中に受講生が教育観をどのように形成したか、振り返りの記述に基づいて、半構造化インタビューを行いました。分析の結果、次のことがわかりました。実習期間を通して受講生の理想の授業の軸は変化しませんでしたが、複数挙げた理想の授業の条件のうち 1つをまずは軸に据え、自らの教師としてのあり方を捉え直し、理想とのずれをどう埋めるかという視点で授業分析を重ね、実現方法を模索していました。さらに、現在の自分が「どのような日本語教師を目指す/目指せるのか」という観点から「理想の授業像」の条件項目の削除?統合、構造化が行なわれる様子が確認できました。
