2025.02.17

小学生サッカーチームを対象としたスポーツファーストレスポンダー(SFR)の必要性を広める活動を実施しました

21世紀アジア学科 准教授 鈴木 敦子

スポーツファーストレスポンダー(SFR)講習の実施報告

20241116日(土)、神奈川県川崎市麻生区の柿生小学校グラウンドにて、国士舘大学21世紀アジア学部スポーツマネジメントゼミの学生3名によるスポーツファーストレスポンダー(SFR)の必要性を伝える講習会を実施しました。本講習会は、サッカークラブに所属する小学5?6年生12名とその保護者?指導者を対象に、AED使用法?心肺蘇生?脳震盪対応?熱中症予防といったスポーツ現場での安全管理を学ぶ機会を提供しました。

スポーツ中の緊急対応を学ぶ

講習会では、実際のサッカー現場を想定した実践的な指導を行い、選手自身が応急処置を理解し、いざという時に対応できるようになることを目的としました。
特に、AEDの使い方や心肺蘇生(CPR)は、指導者や保護者も参加しながら、実際に人形を用いたトレーニングを実施しました。さらに、脳震盪の兆候を早期に発見し、適切に対処する方法や、熱中症を防ぐための水分補給?環境管理についても学ぶ機会を提供しました。


実践的な学びを深める教材と工夫

本講習では、小学生が理解しやすいように、イラスト付きのテキストブックを活用しました。視覚的に学べる教材を用いることで、難しい医療知識も分かりやすく伝えられ、シナリオ形式で実際の事故を想定しながら学ぶことで、子どもたちはより実践的な知識を身につけることができました。


活動の成果と参加者の声

今回の講習会では、参加した小学生たちが積極的に学び、実際にAEDの使い方や心肺蘇生の動作を体験しました。指導者や保護者からも「緊急時の対応が分かりやすかった」「日頃の指導にも活かせる内容だった」といった声が寄せられ、スポーツ現場での安全管理の重要性が改めて認識される機会となりました。
事前調査と事後アンケートを通じてデータ収集を行い、「今後もこうした学びの機会を持ちたい」という意見が寄せられました。


今後の展望と課題

スポーツ現場での安全対策を広げていくためには、今回のような子どもたち自身が学び、実践できる機会を提供することが重要です。また、指導者や保護者も含めた継続的な学習の場を設けることで、地域全体で安全管理への意識を高めることが求められます。
今回は、SFRの意義と必要性を広め、子どもたちが安心してスポーツを楽しめる環境づくりに貢献することができました。