「モノに触れ、モノを見る、そして考える」ために、日本古代史ゼミでは学外研修を実施しました。
4年生のゼミで、8月27日に上野にある東京国立博物館で研修をしました。最初に、博物館の沿革や構成など資料に基づいて歴史を説明し、法隆寺宝物館を閲覧しました。その後、本館に移り、国宝や重要文化財などを見学しました。解散後、東洋館など学びを広げる学生もいました。
研修後のレポートでは、「卒論で仏教に関するテーマを扱う為、仏教にまつわる展示を主に見た。その中で、当時の人々の技術力や表現力などのすごさを目の当たりにし、より興味を持つことが出来た。幡や光背では美しく緻密な細工がされた板を現代でも使われる蝶番で留められているところに衝撃を受けた。東博での研修を通して、仏教の研究に対しより興味を持つことが出来た。」「東京国立博物館は、教科書や本などで有名な歴史に関わる美術品が多い様に感じられた。私自身、歴史的な美術館にはそれなりに行ったことはあるものの、ここまで教科書などで見知った作品を生で見られたのは初めてである。私は、今回、東京国立博物館に行ってみて、古代史以外の江戸時代などの大学受験以来あまり深く学習してこなかった時代についての、勉強欲の様なものが上がった。」と、意欲を増した学生が多く見られました。私からは、卒業論文にとどまらず、卒業後も文化財への関心を持ってもらいたいと話しました。