2023年12月09日
本学防災?救急救助総合研究所が日本AED財団よりAED功労賞の最優秀団体賞を受賞しました
本学防災?救急救助総合研究所はこのほど公益財団法人日本AED財団より2023年度AED功労賞とて最優秀賞を受賞し、12月6日、一橋大学一橋講堂で表彰式が執り行われました。
表彰式では高円宮妃殿下がご臨席され、本学からは体育学部の喜熨斗智也准教授をはじめ、防災?救急救助総合研究所の研究員らが出席しました。
本学防災?救急救助総合研究所は、東京マラソンを始めとしたマラソン大会を中心に、年間70を超えるスポーツイベントで「モバイルAED隊」を使用した救護活動を実施しています。心停止で倒れてから3分以内のAED使用を目標とし、マラソン大会における救護活動では、心停止となった44人のランナーのうち41人を救命することができ、その救命率は93.2%となっています。
今回の受賞では、多くのスポーツイベントでモバイルAED隊を活用した救護活動を行い、多数の救命を成し遂げたこと、競技者のみならず観客?スタッフ?ボランティアなどの命を守る一翼を担い、世間の手本となるこの活動は、他に類を見ない努力の賜物であり、我が国における心臓突然死の減少につながる貴重なものと評価されました。
喜熨斗准教授は「本学が初めてマラソン大会中にランナーにAEDを実施したのは2007年に開催された第1回目の東京マラソンでした。初開催の東京マラソンで心停止となったランナーのところにモバイルAED隊が駆けつけて、AEDにより救命することができ、AEDの効果と偉大さを知ることができたとともに、マラソン大会でランナーが心停止になった場合にできるだけ早くAEDを実施できる救護体制の構築を使命と感じて、これまでマラソン大会の救護活動を続けてまいりました。今後も本学は日本をはじめ、世界中のスポーツでの突然死0を目指して、スポーツの救護活動に尽力してまいりたいと思います」と述べ、喜びと決意を表しました。
- 表彰式の様子
- 表彰式後、あいさつをする喜熨斗准教授