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2025.06.13

スポーツファーストレスポンダー(SFR)講習会を実施しています

スポーツ

本学では、スポーツ競技の試合や部活動において選手に発生した急性の疾病?外傷に対し、医療従事者、救急隊に引き継ぐまで初期対応?応急手当てを行うことができるスポーツファーストレスポンダー(SFR)の養成を進めています。本学では、このSFRを認定資格として定め、国士舘スポーツプロモーションセンター主催のもと、スポーツ協議会指定クラブの指導者?部員などを対象にした講習会を年4回開催しています。参加者は、事前学習として動画の視聴およびプレテストを受講し、講習会当日は各現場で即時生かせる内容を実践形式で学びます。

6月7日、多摩南野キャンパス臨床実習室Aで今年度の第一回講習会が開催され、スポーツ協議会指定クラブのソフトボール部(男子)やラグビー部に所属する学生のほか、政経学部や理工学部の学生など合わせて37人が参加しました。

講習会は、防災?救急救助総合研究所の曽根悦子准教授指導の下、さまざまな競技の実例の紹介や心肺蘇生法?止血方法などの実技を中心としたプログラムで行われました。参加者らは、ファーストエイドの基礎知識のほか、選手の搬送方法や骨折時の対応方法などスポーツ現場ならではの初期対応?応急手当への学びを深めました。また、救急システム研究科の大学院生らがサポートに入り、スポーツ現場での実体験を交えながら学生にアドバイスを送りました。

その後行われた資格認定試験では、参加者全員が合格し、曽根准教授らから認定証が手渡されました。最後に、曽根准教授から「スポーツ現場の救護活動では、事前の予防や対応においてさまざまな心配りが大事になってくる。日頃の学生生活から、この心配りができるように努めてほしい」とエールが送られ、講習会は終了しました。

参加した学生からは「日頃の部活動でも今日学んだことを生かしていきたい」、サポートした大学院生からは「スポーツならではの対応について学生がイメージしやすいよう指導した。どの学生も真剣に取り組んでいる姿が印象的だった」といった声が聞かれました。

7月には、スポーツ協議会指定クラブの代表者を対象にした主将会議でも本講習会を実施し、安心?安全にクラブ活動に取り組める環境づくりを進めていきます。

サッカー部の試合での実例を紹介
講師を務めた曽根准教授
実践形式の講義の様子
スポーツ選手の搬送を想定した訓練も実施
認定証授与の様子
認定証を手に記念撮影