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2024.10.25

モビリティクラブ 学生フォーミュラ日本大会でベスト三面図賞で受賞

スポーツ

第22回学生フォーミュラ日本大会が9月9日から14日にかけて愛知?Aichi Sky Expoで開催され、本学モビリティクラブと理工学部機械工学系?本田康裕研究室の卒業研究生が静的種目の「ベスト三面図賞」で見事1位を獲得しました。


ベスト三面図賞とは、車両設計の集大成である図面を通じて審査員に最も多くの情報を的確に伝えたチームに贈られる賞で、同大会での本学受賞は実に16年ぶりとなります。
静的審査と動的審査で競う同大会に10年ぶりに出場すべく、動的審査出場を目標に掲げ昨年の夏から車両の製作を開始しました。他大学の活動なども参考にしたほか企業から部品の協賛を受けるなど、マシン製作のみならず外部との関わりを大切にしながら活動を行いました。

 
大会の約4ヶ月前にマシンが完成し、走行テストに向かったもののエンジントラブルに見舞われ、遅くまでの作業が続きました。大会当日も順調に準備を進めましたが直前の車検で不合格となり、惜しくも出走はできず、目標としていた動的審査出場は叶いませんでした。
一連のプロジェクトを終え、モビリティクラブ主将の伊藤蓮太郎さん(理工学部4年)は「現地で突発的な事態が起きるたびに作業が夜遅くまで及び、数えきれないほどの試練を仲間と乗り越えた。10年ぶりに出場した本大会でのモビリティクラブの受賞を、本田教授をはじめ関係者に見せることができて達成感を感じた」と満足そうに述べました。

モビリティクラブ主将の伊藤さん
優勝報告する政経学部4年長尾義大さん(右端)

モビリティクラブ部長?本田康裕教授 学生フォーミュラ大会への想い

本学モビリティクラブの部長も務める理工学部?本田康裕教授は、日本学生フォーミュラ創世記から大会を支えており、現在は大会本部で運営を行っています。

本学は、平成15年の第1回大会では総合2位となり、デザイン(設計)、省エネ(燃費)、エンデュランス(耐久走行)の3部門で優勝したほか、翌年の第2回大会では総合3位に入賞するなど上位成績を収めてきた実績をもちます。

今回15年ぶりの動的審査出場に向け、本田教授には学生らの成長を願う気持ちや部活動の存続と発展への想いがありました。

動的種目では、惜しくも車検を通過できず走行はかないませんでしたが、学生らに「反省と経験をどのようにして次につなげるかが大切」と語りかけ、「学生フォーミュラへの出場経験はおろか、過去のデータが何もない中で、試行錯誤しながらこのような結果を挙げてくれたことを誇りに思う」と参加した学生らをたたえました。