2024.05.15

世田谷区シニアスクールで本学教員が講演しました

世田谷区シニアスクールは 2005年に発足し、60歳以上を対象とした世田谷区生涯大学(2年間)の修了後、更に2年間の自主研究会に参加した方、および会員から紹介された方で構成されています。
会員数は 約350名、大学などの施設を利用して年間約30回の講演会を実施しています。
国士舘大学では2006年度以降、地域連携の一環として講師派遣と施設貸出を行っています。

2024年度、本学会場での開催は全7回を予定しています。

貝瀬 英夫教授「イギリス文学の教訓性」

7月2日の講演は、法学部貝瀬英夫教授による「イギリス文学の教訓性」がテーマでした。
貝瀬教授ははじめに、諸外国からイギリスへの侵略の歴史と、侵略によって持ち込まれた他言語が、古?中英語に与えた影響について解説し、その後、時代ごとに代表的なイギリス文学を例に挙げながら、それぞれの作品の根底に流れている「教訓」を分かりやすく説明して行きました。有名な作品の中でも、トマス?マロリーの『アーサー王一代記』は「人は見た目で判断すべからず」「誓いの重要性(前言撤回は無用)」を諭していること、またウィリアム?シェイクスピアの『リア王』は「美辞麗句の危険性」「老いの問題」を提起している等、現代社会にも通ずる「教訓」がイギリス文学のさまざまな作品に見て取れ、そしてそれは他の国の文学にはあまり見られない傾向である、との解説がありました。

講師を務めた貝瀬教授

波多野 圭吾講師「地域スポーツのこれまでとこれから」

5月7日の講演は、政経学部波多野圭吾講師による「地域スポーツのこれまでとこれから」がテーマでした。
波多野講師は、はじめにスポーツの歴史を世界各国の時代背景とともに説明し、スポーツは各時代において役割が異なることを解説しました。
その後、Jリーグのシャレン!事業や茨城県立カシマサッカースタジアム内の施設運用の取り組みなど旬の話題を取り上げ、地域とプロスポーツの関わり方の多様性について解説しました。
最後に、多岐にわたるスポーツの役割の中で、今後はアマチュアスポーツを含めた地域との連携がより大切になると述べ、本学と世田谷区をはじめとした、大学スポーツと地域との新たな関わり方の可能性を感じられる講義となりました。

講師を務めた波多野講師