社会に求められる学園で
あり続けるため、
揺るぎない社会的使命のもと、
新たな歴史の創造に向け
歩みを進める
国士舘は1917(大正6)年に私塾「国士館」として創立し、1958年に国士舘大学を創設して以来、皆様からの厚いご支援により、大学7学部?大学院10研究科および高等学校、中学校を擁する総合学園として発展してまいりました。
「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材『国士』の養成」を旨とする建学の精神は、創立から107年目を迎えた今もなお、本学園の教育活動の指針として貫かれています。「人と社会に貢献すること」つまり「他への献身」は、創立者の柴田德次郎先生が深い愛情をもって教えを説く姿から、当時学生であった私自身が学んだことであります。本学が教育理念とする「誠意?勤労?見識?気魄」の四徳目を掲げ、人材育成の要諦とした創立の趣旨を、時代に応じた教育活動に昇華させていくことが、継承する私たちの使命であると考えます。
私たちを取り巻く社会には、多発する自然災害や長引く紛争など世界的な規模での課題が山積しています。本学は独自の強みや特性を発揮し、自ら課題を見いだし解決に向け奮励する人材を育成するためのさまざまな取り組みを進めています。
とりわけ中学?高校?大学と一貫して取り組む防災教育は、2011年に発災した東日本大震災を機に開始しました。各地で自然災害が多発し、地域防災対策の見直しと災害に関する正しい知識の重要性が高まっているなか、自然災害の発生メカニズムや地域の自然環境を知り、地域?社会の安全に役立つ人材、進んで自助?共助を実践して公助につなげる人材の育成に注力しています。防災を含め、課題解決に向けた地域社会をフィールドとした教育研究活動はさらに広がりを見せており、自治体や地域との連携強化を図りながら、教育研究成果の還元に、引き続き取り組んでまいります。
本学園は110周年記念事業の一つとして第2次中長期事業計画にキャンパス環境整備事業の推進を掲げております。本年4月には、世田谷校地の既存建物の建て替えを中心とした3期?10年にわたる整備事業の基本構想を策定し、公表しました。第3次中長期事業計画では、この基本構想をもとにした具体的計画を示し、社会の負託に応え得る人材輩出の拠点づくりを進めてまいります。
略歴
- 1936年北海道生まれ
- 1960年国士舘大学体育学部卒業
- 1960年本学園に入職
- 1981年体育学部教授
- 1992年体育学部学部長
- 2003年国士舘大学学長
- 2006年本学名誉教授、学校法人国士舘常任理事
- 2008年学校法人国士舘副理事長
- 2009年学校法人国士舘理事長
- 日本私立大学協会理事(2012年~)
- 日本私立大学協会常務理事(2020年~)
- 日本私立大学協会関東地区連絡協議会(2020年~)
- 公益財団法人私立大学退職金財団監事(2015年~)
- 全国体育スポーツ系大学協議会理事(2009年~)
- 全国体育スポーツ系大学協議会副会長(2022年10月~)
- 一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)理事(2021年~)
- 全日本大学サッカー連盟顧問(2008年~)
- 一般財団法人関東大学サッカー連盟顧問(2022年4月~)
- NPO法人日本サッカー指導者協会理事長(2015年~)
- 元財団法人日本サッカー協会理事?特任理事(1992年~2004年)
- 元全日本大学サッカー連盟理事長(1998年~2004年)
- 元全国体育系大学?学長学部長会会長(2004年~2006年)
- 元一般財団法人関東大学サッカー連盟会長(2014年~2022年3月)
- 2019年旭日中綬章受章
- 2023年日本サッカー殿堂入り