カリキュラム(抜粋)
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全学共通教育科目
AI?データサイエンス副専攻の科目 / 共通教育科目 / 外国語科目
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Pick up ピックアップ授業
基礎ロボット工学
本授業では、ロボットシステムに関して幅広い知識を得るとともに、ロボットシステムの要求仕様や設計仕様が与えられた時に、運動学や制御方法などを考慮したうえで、ロボット本体の設計を行うことができる基本知識を修得することを目標にしています。
研究開発プロジェクト基礎
各研究室に分かれて、プロジェクト形式で卒業研究に向けた専門知識の修得と実践的な技術開発?研究の進め方を学ぶ授業形態です。単独または小グループで実践する研究テーマを決め、担当教員のサポートを受けながら、計画を立案し、研究を進めます。
エネルギー工学
エネルギーの需要?供給、人間生活?産業活動および環境問題との係わりを理解し、これらを通してエネルギー変換の意義や社会的?工学的位置づけを考えます。
授業のねらいとして、エネルギー資源に関する基礎知識、エネルギー変換技術、エネルギー利用技術、エネルギー輸送技術、再生可能エネルギー、省エネルギー、地球環境問題に関する知識を正しく理解していきます。
機械設計製図およびDTPD A,B,C,D
ものづくりの情報伝達に重要な役目を果たす製図技法を習得するとともに、豆ジャッキ、減速歯車装置の一連の設計を通し、基礎的な機械設計法を習得します。手書き、CAD(Computer Aided Design)のどちらも機械設計に活用できるように習得し、次世代のものづくりを担うDTPD(Digital Technical Product Documentation)を作成?読解?運用することができる技術を習得します。
カリキュラムの特長
プロジェクト教育形式の実習授業を通じ機械製造の基礎である機械工学について具体的に体得し、確かな技術者倫理観をもって工業社会を支えることのできる学力の育成を図ります。また、密度の濃いゼミナール教育や数回のプレゼンテーションを義務づけた卒業研究で、より実務的な学習を行います。
- 情報技術を応用して、将来に役立つ機械工学の基礎をしっかりと学びます。
- カリキュラムに多く取り入れた演習と実験を通じて、広い専門知識を身につけ、問題を分析し、解決する手段を見つけてそれを実行する力を身につけます。
- 人間や環境に配慮した技術者が持つべき倫理を身につけて、進んで問題に当る積極性と、問題を解決するために努力を育てます。
教育?研究PICK UP
ロボット?メカトロニクスシステム [担当:神野]
ロボット?メカトロニクス技術や機構技術を適用することで解決のできる潜在的なニーズや顕在化された課題が、現場(医療?介護?家庭?宇宙?原子力?災害?生産)には数多く存在しています。それらのニーズや課題の抽出、解決のための新たなシステムやメカニズムのコンセプト立案、さらに、その検証のための概念設計から試作?評価まで、実用化を目指したロボット?メカトロニクスの研究を行います。最近、注力しているのは、腹腔鏡下手術支援ロボットや再生医療用細胞処理作業ロボットです。
デジタルツイン [担当:堀井]
デジタルツイン(デジタルの双子の意)は機械や産業プラントなどの稼働状況をリモートセンシングによって計測し、デジタル空間でリアルタイムに再現する技術です。現在、ロボットや自動車などの機械システムの設計、開発、制御において、シミュレーションによる事前検証が必要不可欠になっていますが、近年では事前検証だけでなく、デジタルツインを用いて稼働中にもシミュレーションを活用することが注目されています。デジタルツインやVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、AI(人工知能)など、様々な新しい技術を融合したシミュレーションを活用することで、モノづくりがどのように変わるのか興味を持って研究に取り組んでいます。
ドローン [担当:富樫]
昨今、ドローンは物流やインフラ検査を支える重要なツールとなっています。人の手が届かない場所のすす払い掃除、横風に強い回転翼搭載、農業用の受粉アシスト、散水による消防、潜水によるマイクロプラスチックのサンプリング、空飛ぶクルマなど、ドローンを広範囲な産業分野に適用拡大することにより、社会課題の解決に貢献する研究を目指しています。
自動車用パワートレインシステム[担当:山口]
身近な移動手段である自動車は現在、大変革期を迎えており、これまで以上に大きな進化を遂げる可能性を秘めています。自動車のパワートレインと呼ばれるエンジンやハイブリッドシステムを対象とした実験や数値シミュレーションを通じて、自動車の低燃費?低公害化を実現する次世代パワートレインの研究に取り組んでいます。
Formula SAE [担当:本田]
毎年5月アメリカで行われている学生向けの設計コンペティションの一つです。
この競技は、車両の性能だけでなく車両を完成させるまでの過程(学生の設計能力?製作能力?プレゼンテーション能力?プロジェクトの管理能カ)にも重点がおかれ、評価の対象となります。
学生達が考えて解析したコンピュータシミュレーションの一例。これらは、全て学生達だけで創りあげています。
先進加工技術 [担当:大橋]
加圧部の動きをコンピュータ数値制御して複雑な動きを可能とする「サーボプレス」(写真左)は、いわば「プレス機の形をしたロボット」で、私立総合大学での導入は珍しい、非常に高価な最新鋭の設備です。本学ではこれを用い、金型のIOT化と連携して、機差を吸収するような、従来にない新しい金型構造(写真右)や設計法といった、先進的な加工技術を研究しています。
屋上緑化空調システム [担当:大髙]
屋上菜園を蓄熱槽として利用する年間を通した新型省エネ快適空調システムを研究です。屋上のプランタを季節によってソーラコレクタと温床にモードを切り替え、1年中、綠を絶やさずかつ徹底した廃熱利用と省エネ空調の両立を実現させます。
また、本システムとの結合を想定して、廃熱回収用低温度差スターリンエンジン、和心を感じる快適茶室空間の研究も平行して進めています。
3Dプリンタ [担当:大髙]
日本のものづくり技術は世界で高く評価されています。そして、今求められているのが、心惹かれる機械です。それは、外見が斬新なだけのえせデザインではなく、工学的根拠がある真に美しいものです。3Dプリンタは、こうした設計要求にも応えうる可能性を持っています。そこで、機械設計技術に3Dプリンタを取り入れていく研究を行っています。そして、その中で、日本の機械設計技術のキーワードとなる『武士道BUSHIDO』についても、その関連性について平行して研究しています。
異種金属の接合および新機能複合材料の開発[担当:モフィディ]
イギリスで開発された摩擦攪拌接合(FSW)の原理を利用した新加工技術, 摩擦攪拌成形(Friction Stir Forming; FSF)に関する研究を行っています。FSFによる金属の局部的表面改質やFSFを用いた異種材接合による新機能複合合金の開発に関する研究を行い、特にFSFによる繊維強化金属(FRM)の開発、超塑性チタン合金と光ファイバの機械的接合、純チタンの表面改質についての研究に取り組んでいます。