カリキュラム(抜粋)

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専門科目
  • 基礎数学A1?B1
  • 線形代数A?B
  • 線形代数概論A?B
  • 基礎力学A?B
  • 基礎化学A?B
  • 力学
  • 物理実験
  • 基礎化学実験
  • 解析学A?B
  • 代数学A?B
  • 幾何学A
  • 基礎量子力学
  • 振動と波動
  • 熱?統計力学
  • 無機化学
  • 有機化学
  • 地球科学A?B
  • 環境科学A?B
  • 解析特論B?C
  • 幾何学B
  • アルゴリズム論
  • 素粒子と宇宙
  • 原子?分子の科学
  • 相対性理論
  • 生命科学
  • 物理化学
  • 地球惑星発達史
  • 固体地球物質科学
  • 卒業研究
全学共通教育科目 AI?データサイエンス副専攻の科目 / 共通教育科目 / 外国語科目

Pick up

論理と集合

現代数学を表現する道具である論理、集合、写像。まず、命題と論理式を取り上げ、次に無限集合を対象とした集合の基本的な性質と演算、さらに、無限集合の濃度について学びながら、「自然数の集合と実数の集合の間には一対一で上への対応が存在しない」という事実も証明します。

基礎化学実験

化学的な事物?現象についての観察、実験などを行い「物質」を科学的な視点で捉え、その形態や振る舞いの基本的な仕組みを理解することと同時に、物質を有効かつ安全に利用するための代表的な器具の取り扱いや、知識や技能の基本を習得する力を養います。

解析特論C

遠さ近さを測る一つのものさしである距離の概念とその距離が定義された空間(距離空間)について学びます。最終的に距離空間上の不動点定理を証明し、その定理の微分方程式への応用について学びます。

地球科学A

宇宙と地球の成り立ちからはじめ、地球の内部や地表がどのような物質からできているか、またそれらがどのように運動しているかを理解することで、地球についての基礎知識を習得します。

カリキュラムの特長

「数学」「物理学」「化学?生物学?地球科学」「情報科学」の各分野の科目を設置してあります。これらの科目の中から自分の興味や適性に合わせて、次の履修モデルに沿って学ぶことができます。また、これらの履修モデルにこだわらず、数学とサイエンスをバランスよく学ぶこともできます。

数学を中心に学ぶ

1年次に数学の基礎を固め、2年次以降は「代数」「解析」「幾何」などの専門分野を学んでいきます。数学の教員免許が自然に取れるカリキュラム構成になっています。将来は教員からシステムエンジニアまで幅広い分野を目指すことができます。

情報科学と数学を中心に学ぶ

数学と情報科学系科目を中心に学びます。この両方の分野の基礎的な知識や応用力が身につくため、将来は情報関連企業や金融関係企業などでの活躍が期待できます。また数学、情報の教員も目指せます。

物理学を中心に学ぶ

1年次に力学?数学を中心に基礎を固め、2年次では電磁気学、量子力学等を学び、3、4年次で相対性理論、素粒子物理学、宇宙物理学を学びます。将来は教員(理科?数学)、データサイエンティスト、公務員、エンジニアを目指すことができます。

サイエンスを広く学ぶ

1、2年次で科学の基礎分野を学び、それを基盤に2、3、4年次で物理学、化学、生物学、地球科学などの専門領域から幅広く学びます。中学?高校の理科教員を目指せます。教員以外にも公務員や一般企業、システムエンジニアなど幅広く活躍できます。

教育?研究PICK UP

幾何系

幾何学の中でも「柔らかい幾何学」と呼ばれる「トポロジー(位相幾何学)」トポロジーの一分野である「結び目理論」などに触れ、その中で、自分の興味のある題材を見つけ、それについて研究します。これまでには「トポロジーの観点からの知恵の輪の解法」や「結び目理論の観点からのネクタイの結び目の分類」といったテーマで卒研に取り組んでいます。

応用数学系

物理現象や社会現象は、実際に数値的な大きさで把握することにより、より一層理解が深まると伴に、結果に対して対策を考えることが可能となります。こうした営みが文明や技術を発展させてきました。応用数学系では微分方程式などを近似式で表現し、パソコンを用いて数値解析する方法を具体的に学びます。

物理学系

素粒子物理学や宇宙物理学に関する広範囲なテーマを取り上げています。生命科学や環境科学について数理モデルを使った解析や理科教育に関する実験の改善や学習プログラムの考案を目的にしたテーマを選ぶこともできます。量子力学や相対性理論を深く学ぶことで卒業研究とすることもできます。

[卒業研究テーマの例]

  • 素粒子標準模型による初期宇宙の研究
  • c、bクォークを含む中間子のスペクトロスコピー
  • ヒッグス粒子の性質
  • シュレディンガー方程式の数値シミュレーション
  • 中性子星の内部構造
  • 環境放射線の測定
  • 数理モデルによるウィルス感染症のシミュレーション
  • 色素増感太陽光電池の制作
  • 発光ダイオードを使用したプランク定数測定実験の改良
  • 科学博物館を用いた理科教育プログラムの作成

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NECスパコンSX-AuroraTSUBASA
電子の比電荷

化学系

物理化学の実験を行っています。物質は原子や分子が組み合わってできています。われわれはそれに基づいて、物質の中の原子や分子の間に働く法則や原理を、装置を使って解明することを目的としています。
対象となるサンプルは、水、油、プラスチック、セラミックス、タンパク質やコラーゲンなどの生体物質、といったように多岐にわたります。

[卒業研究テーマの例]

  • 数百分の1ミクロンの小さな穴の中の液体の構造?性質
  • さまざまな氷の中のプロトン伝導度
  • タンパク質の変性と溶媒分子との関係
ドラフトチャンバーと合成装置
赤外分光計(左)と示差熱熱重量計(右)
断熱型熱量計(自作)

解析系

主に自然現象に現れる微分方程式の理論について学びます。微分方程式とは何か、微分方程式の解の存在の証明の方法、いかに解の挙動を捉えるか、等です。

代数系

代数学を主とした数学の研究室です。群論などの抽象代数系をはじめとして、初等整数論や代数方程式などを学びます。各自がテーマを決めて、狭くとも深く探求します。

情報科学系

コンピュータやインターネットなどの情報通信技術をはじめ、物理学?経済学などにも応用を持つ「情報理論」を扱います。抽象的な概念である「情報」をいかにして数学的に扱うかを一から学び、応用的課題に取り組みます。必要に応じて数値実験を行います。

データサイエンス系

自然科学現象のビックデータの解析を行い、データに潜む本質的なプロセスや構造を抽出する研究を行っています。
データの収集から始め、それらの特徴に応じたデータ処理を行うことで研究を進めます。

地球科学系

岩石の構成鉱物と組織の観察や、物理?化学的な考察を通じて、地球の過去の営みを探求します。フィールド調査と岩石薄片作成?観察?記載から始め,組織の数値化,化学分析など,一人一人の興味と着眼点によって様々に異なる手法で研究を進めます。

関連ページ:ドキュメント国士舘 理工学部の理路

埼玉県長瀞町での野外調査
ラマン分光分析装置NRS-4100と偏光顕微鏡
結晶片岩の偏光顕微鏡写真

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