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2023.11.29

八潮市との連携で「第5回 社会連携プレゼンテーション大会」を開催しました

本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。その一環として、埼玉県八潮市と本学政経学会共催の「第5回 社会連携プレゼンテーション大会」が企画?実行されました。

7月19日 説明会

本学政経学会と埼玉県八潮市が主催する社会連携事業「社会連携プレゼンテーション大会」の説明会が7月19日、世田谷キャンパスの7号館7203教室で開催され、本学政経学部の学生ら約50人が参加しました。

説明会では八潮市職員が市の概要や、同市が直面する課題テーマへの取り組みを説明しました。そして、プレゼンテーションに向けて課題解決へのアプローチのイメージ、原因分析の方法などのアドバイスがありました。また、「学生ならではの目線で、自由な発想で臨んでほしい」とのメッセージもあり、参加した学生らは熱心に聴講していました。

今回のプレゼンテーションテーマは「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅱ」です。参加した学生らは、八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の商工会やさまざまな団体と連携しながら地域経済の活性化に資する提案や、八潮市だけではなく広くほかの地域でも通用するような活性化モデルの提案などを考えていきます。そして、10月開催予定の「社会連携プレゼンテーション大会(中間発表)」で発表を行う予定です。

説明会の様子
課題テーマを説明する八潮市の職員

9月5日 八潮市商工会青年部とディスカッション

埼玉県八潮市と本学政経学会の共催、八潮市商工会青年武の後援による社会連携プロジェクト「社会連携プレゼンテーション大会」に先立ち、9月5日に八潮市商工会館にて八潮市商工会青年部員とのディスカッションが開催され、本学政経学部の教員と学生12人が参加しました。

八潮市商工会青年部の定例会日だった当日は、初めに通常の定例会が行われ、本学の教員と学生はこれを見学しました。今回の定例会での主な議題は「ふるさと体験教室」に関わるものでしたが、参加した学生らは、八潮市や八潮市商工会青年部についての知識を深めるために、熱心に聴講していました。

定例会に続いて、四つのグループに分かれながら、商工会青年部員と本学学生とのディスカッションが実施されました。参加学生は今回のテーマである「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅱ」を意識し、商工会青年部員に対し、事業内容やその環境、八潮市の現状などについて積極的に質問していました。一方で商工会青年部員は学生の質問に対し、丁寧に分かり易く、また気さくに答えていました。青年部員から学生に質問をする場面も多くあり、青年部員も熱心に話している様子が窺えました。

学生はこのディスカッションやその他の現地調査も踏まえながら、地域経済活性化モデルの提案を考えていきます。中間発表は10月25日の13時から本学にて、最終発表は11月28日の14時から八潮市の八潮メセナにて、それぞれ開催される予定です。

定例会を見学する様子
学生らも一緒に見学しました
各班ごとに話し合う様子

9月11日?15日 現地調査の様子(古坂ゼミ?柴田德光ゼミ)

現地調査で質問する学生ら

10月25日 中間発表会

今年で5回目となる埼玉県八潮市と本学政経学会の共催、八潮市商工会青年部の後援による社会連携プロジェクト「社会連携プレゼンテーション大会」の開催に先立ち、10月25日に世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホール4階中教室で「中間発表会」が行われ、政治行政学科6ゼミ、経済学科4ゼミの学生約90人と教員15人が参加しました。

今回のテーマは「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅱ」で、各ゼミで八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の多様な主体と連携しながら、地域経済の活性化に資する提案を行います。中間報告では、それぞれのゼミが考案した独自のプロジェクトや実地調査を通して構想した政策、八潮市の特産品を活かしたプロジェクトについてプレゼンテーションを行い、審査員の教員らが講評やアドバイスをしました。

今後は今回の発表を通し新たに見つかった課題などを改善し、11月28日に行われる「第5回社会連携プレゼンテーション大会」に向けて最終準備を進めていきます。大会当日は今回発表した10ゼミのうち、評価の高かった7ゼミが八潮メセナで八潮市及び商工会青年部の方々を前に発表します。

参加ゼミ

■政治行政学科
石見豊ゼミ
上村信幸ゼミ
川島耕司ゼミ
古坂正人ゼミ
平石正美ゼミ
柴田德光ゼミ

■経済学科
赤石秀之ゼミ
貫名貴洋ゼミ
柴田怜ゼミ
鈴木ともみゼミ

中間発表会の様子
発表後に質疑応答の時間が設けられた
司会の柴田徳光講師

11月28日 社会連携プレゼンテーション大会

埼玉県八潮市と本学政経学会の共催、八潮市商工会青年部の後援による社会連携プロジェクト「社会連携プレゼンテーション大会」が11月28日八潮市八潮メセナで開催されました。会場には、本学政経学部の教員や学生約70人のほか、大山忍八潮市長をはじめ、八潮市商工会青年部の部員が集まりました。

本学と包括連携を結ぶ八潮市への政策提言として、政経学部の学生が八潮市や自治体行政への企画立案とプレゼンテーションを行う本大会は、2018年に開始され、八潮市や関係団体などの協力により毎年開催されています。

今回は、「社会連携と地場産業及び地場産品Ⅱ」をテーマに各ゼミが八潮市の地場産業?地場産品を調査し、それら地域資源を活用することで地域の多様な主体と連携しながら、地域経済の活性化に資する提案を行いました。

開会式では大山市長のあいさつの後、永冨隆司政経学会副会長より岩元浩一政経学部長のあいさつを代読後、「人のため社会のために一生懸命になれる皆さんを誇りに思う。八潮市に住む一人一人に寄り添えるようにプレゼンテーションをしてほしい。一言一言に熱い思いと温かい人柄が響いてくることを祈る」と述べました。
次に八潮市商工会青年部の豊田忠正部長より、「9月に行われたディスカッションで想像していたよりも多くの質問が届き、改めて八潮市について考える良い機会になった。本日のプレゼンテーションが成功することを祈っている」と感謝の意を述べエールを送りました。

続いて行われたプレゼンテーション大会では、中間発表会の中で選ばれた上位7組が発表を行いました。各チームで考案したプロジェクトについて約10分間の持ち時間で発表し、大山市長や八潮市商工会青年部の部員、政経学部の教員らが審査?講評を行いました。各ゼミからは空き家を利用した幅広い年齢層に向けた娯楽施設の計画や、交通渋滞解消対策、八潮市の地場産業の一つである藍染を広げていくための施設を建設する計画など、実際に八潮市を訪れ調査したことを基に構想した政策や、八潮市の特産を活かしたさまざまな提案が発表されました。

閉会式では大山市長は「それぞれの発表は素晴らしく、私たちが見ている視点や見方と異なって参考になった。環境や社会経済活動はどんどん変化していくが、若い人の力、視点、行動力が地域の活性化の大きな力になっていく。今後も仲間を大事にしながら学生生活を有意義な時間にしてほしい」と激励したほか、生方淳子政経学会長は「中間発表では厳しい意見もあったが、それらを取り入れてより素晴らしいと感じた。共同作業は必ずしも自分の考えが生かせるわけではなく、時に対立するのは当然である。どうやって成し遂げるか今後も悩むと思うが、今回の経験が役立つと思う」と述べ、プレゼンテーション大会を締め括りました。

本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。今回のプレゼンテーション大会はその一環として企画?実行されました。

◆最優秀賞
?古坂正人ゼミ「地域間連携と地域資源による福祉力の向上」

◆優秀賞
?上村信幸ゼミ「Japan Blue from Yashio」
?平石正美ゼミ「住民力の活用と八潮市の中小企業の活性化~地元企業は住民が活性化する~」

?柴田德光ゼミ「空家(からっぽ)を八潮色へ」

あいさつを述べる大山八潮市長
あいさつを述べる永冨政経学会副会長
八潮市商工会青年部の豊田部長
発表の様子
最優秀賞を受賞した古坂ゼミの代表者
講評を述べる生方政経学会長
参加者一同で記念撮影